約 4,043,794 件
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/484.html
第382話:存在を成す復讐の念 作:◆Sf10UnKI5A この殺伐とした島にそぐわぬ施設、海洋遊園地。 その一角、飲食店街の中に一軒のバーがあった。 外見はいたって普通なのだが、今その中は戦闘があったのかと思うほどに荒れ果てている。 その原因、マージョリー・ドーは、テーブルに突っ伏して寝息を立てていた。 「ったく、いつまで寝てやがるんだか……」 床に投げ出された巨大な本――グリモアから呟きが漏れるが、それを聞く人間はいない。 少し前に外から放送のような声が聞こえたが、マージョリーはそれにも反応せず寝こけていた。 そして、時計の針が十二時を指した。 「…………頭、痛ぁ……」 脳に直接響く声に起こされたマージョリーは、頭を抱えてそう呻いた。 「ヒヒヒ、やーっと起きたか。我が泥酔女王、マージョリー・ドー」 「うっさいわねバカマルコ。そんなに飲んじゃいないわよ……」 そう言い返すと、デイパックからペットボトルを引っ張り出し、直接口にあてがった。 豪快に水を流し込むと、改めて口を開く。 「どうやら、チビジャリもおまけのガキも元気にやってるみたいね」 酔ってはいるものの、放送を聞き逃さない程度には落ち着いていたらしい。 「元気かどうかはわかんねぇぜ? 半死半生でのたうち回ってるかもな、ヒヒッ」 「ま、そりゃそうよね……」 フレイムヘイズである炎髪灼眼はともかく、坂井とかいうあの少年まで生き延びているとは思っていなかった。 ――意外とあっさり合流出来たのかもしれないわね。 「ところでマージョリー・ドー」 思考に割り込む声は、マルコシアスのものだ。 「何よ?」 「ちょいと聞くがな。――これからどうするつもりだ?」 彼にしては珍しい曖昧な質問に、マージョリーはかすかに眉をしかめた。 「どうもこうもないわよ。酒はあるんだし、適当に時間潰せば……」 「そうじゃあねえさ。まだ一人も殺してないんだろ?」 その言葉に、マージョリーは眼を細めグリモアを睨む。 「殺すのか殺さないのか、そろそろ決めてくれってこった。 死ぬまで付き合う間柄っつっても、これ以上振り回されちゃたまんねえからな。ヒャッハッハ」 「…………」 ――確かに、今の私はおかしいわね。 つまらない挑発に乗って二人を相手に戦闘し、結果肋骨を負傷。 今度は戦う気の無い少女を追い回し、逆に向こうが逃げたなら追わない。 そして、殺人者がうろつく状況下で酒を飲んで居眠り。 「……まずは状況把握ね。どう動くかはその後決めりゃいいわ」 二人は話し合い、そしていくつかの異常を改めて確認した。 まず、マージョリーの身体能力全般の低下。 これは、ただの人間にすぎないはずの黒ずくめのパンチでダメージを負ったことが証拠になる。 次に、存在の力の感知能力の大幅な低下。 接近しないと他人の存在の力を感知出来ず、しかも同じフレイムヘイズである『炎髪灼眼』の位置すら特定出来ない。 これはマージョリーだけでなく、『王』であるマルコシアスすら同じだった。 聞けば、契約者であるマージョリーですらおおまかな位置を把握出来る程度だったそうだ。 そして最後に、 「封絶を張れねえってのは、こりゃどういう事情だろうな?」 「自在法が使えないってわけじゃないみたいね。炎は使えるし――――?」 そこまで言って、マージョリーは一つの推測を得た。 ――まさか、殺し合いを円滑に行わせるための制約!? 理屈は理解出来る。しかし、自在法自体ではなく封絶に限定して力を封じるというのは、 「どこのどいつよ、そんな馬鹿なこと考えるのは……」 数百年をフレイムヘイズとして生きてきたが、そんな自在法は見たことも聞いたこともない。 自在法・自在式には造詣の深いマージョリーだが、それは全く想像すら出来ぬことだった。 ――でも、 「それが可能かどうかってことより、現実にそういう対処がなされていることが問題ね」 「ヒヒッ、随分と頭が回るようにじゃねえか。やっぱアル中女はブヘッ!?」 「黙りなさいバカマルコ。今ちょっと考えてるんだから……」 ――この『ゲーム』の主催者ってのは、それを成すだけの力を持ってるっての? それに、どうやら人ならざる力を持っているのは自分や炎髪灼眼だけではないらしい。 光の刃を放った黒ずくめ。 謎の力で自分の攻撃をいなした眼鏡の少女。 腕の一振りで木を薙ぎ倒した奇妙な笑い声のガキ。 ――もし、全く異なる種類の力を持った参加者全員に、それぞれ異なる制約を掛けているとしたら……。 バーの中に、久しくなかった完全な沈黙が訪れる。 数十秒後。マージョリーは思考をまとめ、結論を出した。 「……このゲーム、乗るわよ。マルコシアス」 「そりゃあ、どういう風の吹き回しだ? 我が冷静な復讐者、マージョリー・ドー」 復讐者。そう、彼女の目的は、あくまで―― 「“銀”にもう一度会うまでは、くたばるわけにはいかないわ。 でも、この制約を受けた身で主催者に刃向かうのは、……『死』でしかありえない」 「それで、見ず知らずの人間を殺して回ろうってのか?」 その言葉に、マージョリーは軽く嘆息し、 「見ず知らずの人間と共に主催者と戦おうってよりは、よっぽど現実的よ。 敵になるのはせいぜい『炎髪灼眼』くらいだろうし、あのチビジャリはいくらでも対処のしようがある」 自らの力の源であるマルコシアスとともに在る今、苦杯を舐めたあの二人と再戦しても負けはしないだろう。 能力が落ちているといっても、フレイムヘイズは元々が人間を遥かに超越した存在だ。 それに、彼女を壮絶な戦いの中生き残らせてきた“頭脳”までが制約を受けたわけではない。 どれほどの強敵であろうと、どれほど大人数が集まってようと、騙し討ってしまえばそれで終りだ。 残り八十名強の中の、最後の一人になる。それは、彼女にとって決して不可能な話ではない。 準備をしようと立ち上がったマージョリーに、また声が掛けられた。 「だがよマージョリー・ドー。その選択に、抵抗も後悔もないのかい?」 心の隅の引っ掛かりを見透かすかのように、マルコシアスが問いかけた。 マージョリーはしかし、グリモアを叩くでもなく静かに口を開く。 「――人も徒も同じよ。“守るべきもの”なんてのは、この島には存在しない」 「守るべき人間は、あの二人だけってかブッ!?」 「お黙りバカマルコ」 なんでぇ図星じゃねえか、と呟く本を無視し、マージョリーは出立の準備を進める。 地図をしまい、水を戻し、適当に酒瓶を掴んで放り込む。 マージョリーの顔からほんの一瞬険が消えた。自分を慕う二人の少年を想ってだろうか。 しかし、その表情はすぐに元へと戻る。 そこにいるのは、『炎髪灼眼』と戦い、御崎市に留まり続ける選択をする前の彼女。 ただ復讐のために敵を討滅し続ける、冷酷な『弔詞の詠み手』だった。 【E-1/海洋遊園地/1日目・12:15】 【マージョリー・ドー】 [状態]:軽い頭痛(二日酔い)、怪我はほぼ完治 [装備]:神器『グリモア』 [道具]:デイバッグ(支給品)、酒瓶(数本) [思考]:人の集まりそうな所へ移動、ゲームに乗って最後の一人になる ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第381話 第382話 第383話 第376話 時系列順 第316話 第359話 マージョリー 第400話 第359話 マルコシアス 第400話
https://w.atwiki.jp/kuizu/pages/4520.html
Marjorie Kinnan Rawlings 自作 童話『バンビ』を著したのはフェリックス・ザルテンですが、映画化もされた小説『子鹿物語』を著したアメリカの小説家は誰? (2016年7月21日 あたくしはさいぜんから月を見てをります。 ) タグ:学問・その他 Quizwiki 索引 ま~英数
https://w.atwiki.jp/gods/pages/67812.html
ドー アーサー王伝説に登場する人物。 関連: ジルフレ (息子) 別名: ドン(4)
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/145.html
第105話:鋼の後継の憂鬱 作:◆E1UswHhuQc 「我は放つ――」 構成を絞る。なぜだか分からないが、この場では魔術が弱められている。 ならば威力は求めない。必要なのは精緻の究極。 オーフェンは叫ぶ。群青色の炎を右腕に纏わせた、眼前の女に向かって。 「――光の白刃!」 迸った光熱波は、細いものだった――細く、しかし強力な。 「こ、のぉ!」 それを女――マージョリー・ドーと名乗った――は、炎で包まれ丸太のようになった右腕で防ぐ。 光が炎を削り、打ち払われた。打ち払った勢いで、マージョリーがこちらへと突進してくる。 名前を教えようとしない女のパチンコによる投石をうるさげに炎で払いながら、彼女は拳を振りかぶった。 直線の拳打を身を低く沈めることでかわし――そのまま足を滑らせる。オーフェンは彼女から見て右側に回りこんだ。 刃物でもあれば突き立てていただろう。必殺の、暗殺の瞬間。 オーフェンの拳が、マージョリーの脇腹を打った。 「ぅあ……!」 マージョリーが膝を突きかける、その瞬間。 群青色の炎が炸裂した。 「――!」 両腕を前に出しながら飛び退り、腕を軽くあぶられて距離を取る。 「やって……くれるじゃない」 マージョリーが煮えたぎった瞳でこちらを睨む。今の打撃で肋骨の一本か二本は折れているはずだ。 (手強いな) 魔術が弱められている事もあるが、それ以上にこの――マージョリー・ドーは強い。 できれば殺したくはないが、殺すつもりでかからねばならない。構成を編み、オーフェンは呟く。 「我は癒す斜陽の傷痕」 軽く火傷を負った両腕を治す。完全には治らず、軽い引き攣れが残ったが。 背後――どう呼べばいいか分からない女が、再びパチンコのゴムを引き絞るのを感じつつ、牽制の為の構成を編む。 正面――マージョリー・ドーも、再び群青色の炎を吹き上がらせる。 その時、足音が聞こえた。 「――?」 注意は正面の相手に向けたまま、聴覚だけを足音の方に向けて聞く。 かなりの駆け足だ――近い。 と―― ぱしっ。 音は、石と石がぶつかった音だった。投石。 すぐに、足音の主が投げてきた石を背後の女がパチンコで迎撃したのだと気付く。そちらの方へ視線を向け、 「新手か……!」 「私がやります。あなたはそちらを」 小石を握る彼女に言葉に、マージョリーへと視線を戻す。と、 「……はははっ」 マージョリー・ドーは笑っていた。群青色の火の粉を散らせ、笑っていた。 直後。 「ヒャーッハッハッハー! 生きてるかあ? 我が麗しのゴブレット、マージョリー・ドー!!」 「何してたのよ、マルコシアス! ――って誰よそれ!?」 「耳に響くから黙りなさい……!」 赤髪の女が、大きな本に乗って飛んできた。文字通り。 「なんだぁ!?」 疑問の声をあげる間に、パチンコによる投石が赤髪の女を狙う。 が、それは当たる前に叩き落された――彼女の持つ、板切れによって。 「降りるわよ」 「了ー解!」 板切れを投げ捨て、本を包む革紐を手に赤髪の女が飛び降りる。即座にそれを振って次の投石を打ち払った。 当然だが、本というのは戦闘に使うものではない。だが、彼女の持つような巨大なものであれば、鈍器としては充分使えるだろう。 赤髪の女が、声を張り上げて叫ぶ。 「三人とも動かないで。――私は殺し合いをする気はないわ」 戦わないという意思表示か、彼女は本を地に落として両手を広げた。何も持っていない。 「……分かった」 オーフェンは編んでいた魔術の構成を解いた。彼女と同じ様に両手を広げた。同じ様に、何も持っていない。 「話し合おう。最初はそのつもりだったんだから……どっかの誰かのせいでこじれたが」 「夜空が綺麗ですね、オーフェン」 オーフェンは溜息をついて、素直に夜空を見上げる。 月が綺麗だった。 【B-5/長い石段/1日目・1 40】 【キノの師匠(若いころver)(020)】 [状態]:正常(多少の疲労?) [装備]:パチンコ [道具]:デイバッグ(支給品入り) ダイヤの指輪 [思考]:誤魔化す 【オーフェン(111)】 [状態]:かなりの疲労 [装備]:なし [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:話し合う。 【ミズー・ビアンカ(014)】 [状態]:ちょっと疲労 [装備]:神器『グリモア』 [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:話し合う。 【マージョリー・ドー(096)】 [状態]:肋骨を一、二本骨折 [装備]:支給品未定 [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:話し合う。 【残り98人】 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第104話 第105話 第106話 第052話 時系列順 第023話 第085話 ミズー 第119話 第103話 キノの師匠 第119話 - マージョリー 第119話 第103話 オーフェン 第119話 第085話 マルコシアス 第119話
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/460.html
第359話:彼女の哲学 作:◆MXjjRBLcoQ 竜人により崩壊した遊園地の一角で、人知れず回り続けるメリーゴーランドがある。 「ハハ、アッハハハ!」 破砕音を伴奏に、悲鳴と笑い声を織り交ぜながら、歌い踊るメリーゴーランド。 その名をマージョリー・ドーと言う。 「ねずみよ回せ、ハッハッハアァ、♪」 伸ばした両手の先には画板ほどの本、グリモア。マルコシアスの意思を表す神器。 今はただの鈍器となって、回転のたび、何がしかと衝突し、それらをことごとく破壊する。 そのつどマルコシアスは、相方の所業に悲鳴を上げた。 「長身、短針、時計の針、♪ ……っとぉ」 相方は足元をふらつかせ、スピードを落とす。片手がこちらから離れグラスへ。 「逆さに順に、回しておくれ、♪」 コインの代わりに、琥珀色の液体を飲み干して、またもメリーゴーランドは回りだす。 元はバーであろう店内は、ほぼ全ての椅子が薙ぎ倒され、机や壁は傷だらけ。まさしく戦闘の後のような様相を呈している。 飲んでは回り、回っては飲む、それを幾度となく繰り返すマージョリー。 その様はどこか遠心分離機を髣髴とさせた。 押さえの効かない切迫感、その身を焦がす殺戮衝動。それらを搾り出すかの様に、彼女は踊り、回り続けている。 マルコシアスは黙ってそれに付き合っていた。 この島での彼女は少しばかり異常だった。“炎髪灼眼の討ち手”に負かされる前の様に、誰彼かまわず喧嘩を売る。 かと思えば、最後までその態度が続かない。相手が断ればあっさり退く。逃げる敵は追わない。 だからマルコシアスも、そんな彼女をからかいはしたものの、酒を飲みたいという意向には逆らわなかった。今も為すがままになっている。 (回せ回せ、全部吐き出しちまえば楽にならぁ。我が苦悩する迷い子、マージョドブゥ!) グリモアがまた一つ、机の脚をへし折った。 「ハハッ、もろ~い、足一本で倒れるよ~じゃ、フレイムヘイズは務まらないわよ~」 倒れる机に向いケタケタ笑いながら、マージョリーは三つ目のビンを空ける。 「せめてこ~れぐらいは、丈夫でなきゃ~、アッハハ!」 そのまま加速をつけ、大きく一回転し、 「!」 グリモアをつかむ手を離した。 「んギャァ!」 回転から開放されたマルコシアスは、しかし勢いだけはそのままに、ドアへと叩きつけられる。 「おいおい、いくらなんでもこれはあんまりだろうよ、我が呑んだくれの暴君、マージョリー・ドー」 思わず不平が漏れた。 「……」 しかし返ってきたのは静かな寝息。それを聞いて、“蹂躙の爪牙”は群青色のため息をつく。 (次の放送は十二時か。それまでは静かに寝かせてやるさ) 相棒が、在るが儘にいられるよう、今は静かに眠らせる。“蹂躙の爪牙”と言う名からは、およそ想像もつかない気遣いである。 群青の炎が、本の隙間からかすかにけぶる。 「安き眠りを、我が愛しの眠り姫、マージョリー・ドー」 彼の最後のつぶやきは、相方に届くことなく虚空に散じた。 【E-1/海洋遊園地/1日目・09 30】 【マージョリー・ドー(096)】 [状態]:熟睡中、酔っ払い、二日酔いは確実、怪我は完治 [装備]:神器『グリモア』 [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:胸の内にたまったものを吐き出してから、これからのこと考える。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第358話 第359話 第360話 第318話 時系列順 第185話 第347話 マージョリー 第382話 第347話 マルコシアス 第382話
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/125.html
第085話:本で戦う暗殺者 作:◆E1UswHhuQc 「あなた、マージョリー・ドーの居場所は分かるの?」 「ああ。我が麗しのゴブレットは……こっから北だな」 ミズーは星を見て方角を判断し、マルコシアスの言葉通りの方向へ進んでいく。 彼を全面的に信じているわけではないが――現状、信じるしかない。 闇雲に歩き回ってフリウ・ハリスコーを探すよりは、マージョリー・ドーという人物と接触して、協力したほうがいい。なにしろ支給された武器がこの巨大な本だけなのだから、戦いはなるべく避けたい。 ミズーはなるべく足音を隠しながら進む。ウルペンがこちらを狙って動き回っている可能性は高い。 と―― 「……石段?」 「ヒッヒッヒ。天国への階段かもなー」 「黙りなさい」 マルコシアスに告げ、しばし思案する――目の前にある石段を、登るか登らないか。 考えているうちに。 上の方から、爆音が響いた。 「何が――!?」 逡巡したその時、マルコシアスが言った。 「今の爆発は、我が騒がしい飲んだくれ、マージョリー・ドーだな。こんな夜中にでっかい音立てやがって」 「……戦闘中、ということ?」 「多分なー。何しろ我がぶっちぎりの牙、マージョリー・ドーは怒りっぽくてな」 ヒッヒッヒ、と笑う、マルコシアス。 「誰かと会ったが、話し合いがこじれて自在法ぶっ放したんだろーよ。ヒャーッハッハッハ!」 「静かにしなさい。……私も行くわよ」 「おお? なかなか好戦的だな、我が麗しき運搬人、ミズー・ビアンカ!」 「……剣より使いにくいけれど、あなたで戦えないこともないわ」 「ヘっ! ……イカしてるぜ、アンタ」 「ありがとう」 言って、ミズーは石段を駆け上った。 【C-5/長い石段/1日目・1 25】 【ミズー・ビアンカ】 [状態]:焦り [装備]:神器『グリモア』 [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:B-5へ移動。 【残り99人】 2005/05/23 修正メール ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第084話 第085話 第086話 第015話 時系列順 第037話 第021話 ミズー 第105話 第021話 マルコシアス 第105話
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/159.html
第119話:離散 作:◆Tqj41pFNVk 「もう行きますよ、オーフェン」 そう言って、つややかな黒い髪を持つ、妙齢の女性は階段を下り始めた。 「って、おい、ついさっき登ってきたところじゃねーか!」 オーフェンと呼ばれた男が慌ててその背中に向かって言う。 「あんた達、まだ話は終わってないわよ!」 先ほど分厚い本を拾い上げて――突如宙に浮かんだそれに腰掛けた『弔詞の読み手』マージョリー・ドーの鋭い声が飛ぶ。 「私たちはもう闘う気はありません。めんどうですし、あとはご勝手に」と白けた返事が返ってきた。 「ちょっと待ちなさいよ!」 「ヒャーッハッハッハー! あの雰囲気、誰かさんにそっくりだな、我が唯我独尊、マージョリー・ドー!!」 「おだまり、バカマルコ」「ブッ」 「何なんだよ、まったく」とあきれた顔をしてオーフェンはすたすたと階段を降りていく女性の後を追った。 「ったく・・・。ところであんたは?」 「私はミズー・ビアンカ」 「ヒヒ、ここまで運んできてくれた麗しき運搬人だ」 「そう、一応礼は言っとくわ。それじゃ」 「ちょ、待ちなさい。その本は一応私の支給品よ。ただであげるとは誰も言ってないわ」 「そうね、・・・そういえば私の鞄にはこれが入ってたわ。これと交換しない?」 そういって懐から眼鏡のようなものを取り出す。 「なにそれ」 「私も良くわかんないのよ。説明書が付いてたから勝手に読んで」 「まぁいいわ。それじゃ、そういうことで」 そう言って、受け取ったミズー・ビアンカは踵を返し立ち去った。 「さて、これからどうするんだ? 殺し合いか? 我が殺戮の美姫マージョリー・ドー」 「まだ決めてない。・・・そういえば名簿にあのチビジャリの名前があった。少し興味あるし探してみるわ」 「ヒヒヒ、『炎髪灼眼』か。どういう風の吹き回しだ、我がゴブレット」 【B-5→D-5/長い石段/1日目・2 30→3 40】 【キノの師匠(若いころver)(020)】 [状態]:正常 [装備]:パチンコ [道具]:デイバッグ(支給品入り) ダイヤの指輪 [思考]:南へ向かう 【オーフェン(111)】 [状態]:かなりの疲労 [装備]:なし [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:師匠について行く。 【B-5/長い石段/1日目・2 30】 【ミズー・ビアンカ(014)】 [状態]:ちょっと疲労 [装備]:なし [道具]:デイバッグ(支給品入り)、知覚眼鏡(クルーク・ブリレ) [思考]:不明 【マージョリー・ドー(096)】 [状態]:肋骨を一、二本骨折 [装備]:神器『グリモア』 [道具]:デイバッグ(支給品入り) [思考]:シャナ探索。 【残り98人】 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第118話 第119話 第120話 第081話 時系列順 第087話 第105話 ミズー 第136話 第105話 キノの師匠 第130話 第105話 マージョリー 第252話 第105話 オーフェン 第122話 第105話 マルコシアス 第252話
https://w.atwiki.jp/sslibrary/pages/320.html
【種別】 自在法 【初出】 II巻 【解説】 “蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ『弔詞の詠み手』マージョリー・ドーが纏う炎の衣。枕を立てたような、ずんぐりむっくりの着ぐるみじみた、群青色の獣の形状。目鼻は穴、口にはギザギザの牙があり、着ぐるみよろしく顔を出すことも可能。 腕などを伸ばすことが出来て、ある程度の防御力もある。 マージョリー・ドーは『屠殺の即興詩』といった他の自在法と併用することで、攻撃を受け分裂した『トーガ』の一つ一つを『トーガ』に形成して分身させたり、捕縛の自在法に変換して攻撃した相手を捕らえるなど、これを纏うことで攻防両面に大きな力を発揮することが出来る。 マージョリーの「戦意の証たる炎の衣」でもあり、戦意を喪失している時は纏おうとしても纏えなかったが、逆に“銀”への復讐に燃えていた時は彗星のようになっているなど、本人のやる気に左右される。マージョリーは「燃えない」と纏えない模様。 アニメ版『灼眼のシャナノ全テ』の解説ではII巻での巨大な狼の姿が、力の暴走によりマルコシアスの本性を擬似的に顕現させた『トーガ』の最大形態とされている。 シュドナイとの最後の戦いでは、新世界『無何有郷』に旅立つ際に“徒”たちがこの世に残していった御崎市に満ちる莫大な“存在の力”を、多数バラ撒いた自在式で統御して利用できるようにしたマージョリーにより、その力を使った巨大な多頭の狼とでも言うべき姿に変化した。 【アニメ版】 アニメ版ではデザインが異なり、ややリアルな獣気味だった。また、宝具『アズュール』の火除けの結界で消される描写があった(原作では本物の炎の性質を持っているような描写がないため、消されるかは不明)。 【元ネタ】 古代ローマの男性が着ていた緩やかな上着、トガ(toga)だと思われる。 【コメント】 ☆マージョリー・ドーの神器“グリモア”も合わせて猛威を振るった。 ☆数少ない挿絵で描かれた自在法で、スレ内での認識はゲ○ガーかト○ロ。 ☆他に着ぐるみみたいな姿になる自在法は、フレイムヘイズ兵団の一員だった名称不明のフレイムヘイズの『ジャックランタン』があった。 ☆虞軒の『捨身剣醒』や『儀装の駆り手』カムシンの瓦礫の巨人の方が格好良かったな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』フワワやニヌルタやソカルやウルリクムミやジャリやチェルノボーグやモレクや『両翼』や[革正団]のサラカエルやドゥーグや[マカベアの兄弟]相手にも使用してほしかったな。
https://w.atwiki.jp/hotrowa/pages/74.html
◆mfN0eC9miI 投下作品 No. タイトル 登場人物 26 烈火の将 その決意 マリア、シグナム、竜宮レナ、高町なのは 28 誓い言 〜スコシだけもう一度〜 一方通行、フェイト・テスタロッサ 30 とある少女の性書目録 高須竜児、御坂美琴 31 真夜中の病院で何を思う ステイル=マグヌス 34 古泉一樹の憂鬱 涼宮ハルヒ、キョン、長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹 36 飲んだくれの戦士 マージョリー・ドー 登場させたキャラ 1回 マリア、シグナム、竜宮レナ、高町なのは、一方通行、フェイト・テスタロッサ、高須竜児、御坂美琴、ステイル=マグヌス、涼宮ハルヒ、キョン、長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹、マージョリー・ドー コメント
https://w.atwiki.jp/bkneko/pages/1582.html
キャラクター一覧|ALLキャラ進化表|デバフもち|クリティカルもち|小判&ドロップもち|キャラダメージ表 + ガチャキャラ一覧 ガチャ(レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(超激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ※限界突破のステータスは上限解放が記載されていないものは未解放状態での値です ※限界突破のステータスは推測値ですので+-10ぐらい前後する場合があるかもしれません。(参考までに ジョリー キャラガチャ「イービルフェアリーズ」にて出現するキャラ。 ジョリー 蛇に成りしジョリー 妖蛇に成りしジョリー キャラ名 タイプ 属性 レアリティ レベル 体力 魔力 CP ジョリー ため 木 レア 20 1256 351 270 蛇に成りしジョリー ため 木 レア 20 3657 729 450 妖蛇に成りしジョリー ため 木 レア 30 8964 1997 450 限界突破 +20 16135 3595 430 ジョリー 蛇に成りしジョリー 妖蛇に成りしジョリー マジックスキルジョリー 蛇に成りしジョリー 妖蛇に成りしジョリー ダッシュ+10射程+7必要CP-200(木)(召喚回数1回以下)木属性攻撃60%増加水属性をストップ20%中(木)(バトル開始20秒以内) ダッシュ+10射程+7必要CP-300(木)(召喚回数1回以下)木属性攻撃110%増加水属性をストップ30%中(木)(バトル開始20秒以内) ダッシュ+20射程+7必要CP-500(木)(召喚回数1回以下)木属性攻撃160%増加水属性をストップ70%中(木)(バトル開始20秒以内) 進化素材表 ジョリー 降臨の書3 蛇に成りしジョリー 降臨の書・真3 神竜の紅玉1 竜のウロコ3 妖蛇に成りしジョリー 説明 リリスの呪いにかかってしまったネコ・ジョリー。 もともと自身の力のなさに悲観していたが、リリスの呪いで蛇の力を手にいれたことで強くなる。 蛇の熱の感知能力により、真っ暗な場所でも正確に敵と戦える。 自身の歯から毒を出すことができ、相手を毒死させることも可能になる。 蛇になる以前は泳ぐこともできなかったが、今では水中戦もお手の物だそう。 備考 動作確認用。 射程の敵に当たるっぽい。 移動が速い。